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「自転車乗り」に愛されるE-bike。FUJIのFARPOINTが目指すもの_case.01 南部 真
2024.02.29
「今までスポーツバイクに乗ったことがないけど興味があった」
「自分の足に自信がないけどサイクリングをしてみたかった」
スポーツ走行や自転車遊びをアシストするという面で、これまで国内で流通していた「電動アシスト自転車」とはまったく違ったものとして広く受け入れられ始めたE-Bike。体力的な間口の広さや、目指すところが異なるその機能性故に、これまでスポーツバイクに触れてこなかった「非スポーツバイク層」を中心に、ここ数年で急激にシェアを増やした。
一方で、現在もロードバイクやマウンテンバイクを乗りこなしている健脚なサイクリストからすれば「さすがにアシストはまだ必要じゃないよ〜」なんて言うふうに、どこかしら敬遠されがちなのも事実。
でも、もしもあなたが今スポーツバイクに乗っていて、その理由の一つが「風を感じながら自分の好きな場所へ出かけることが好きだから」ならば、少しだけ想像してみて欲しい。
旅が好きで自転車に乗り始めたサイクリストなら、今までは敬遠していた距離を楽に行けることができることができる。その先では見ることができなかった景色と出会えるだろう。
「生活における実用性と趣味のサイクリングは相入れないから、普段乗りには一般電動アシスト自転車が一番。」と疑わなかったサイクリストだって、E-bikeがあれば「普段乗り」が「豊かなサイクリング」に変わるかもしれない。
サイクリストが「良い」と思う自転車が、そうじゃなかった人にとっても「良い」ならば、これほど素敵なことはない。
だからこそ、FARPOINTは、まず「自転車乗り」にこそ興味を持ってもらえるE-bikeを目指した。
2018年のデビュー以降、数年のブランクを経てカムバックしたE-bike、FARPOINT。
自他共に認める「自転車乗り」は、このFARPOINTをいったいどういうふうに見るのだろうか。
話を聞いたのは、人気自転車ショップ「サイクルハテナ」*を切盛りするディレクター、南部 真さん。
自転車と音楽をこよなく愛し、京都の老舗自転車店「エイリン」に20年以上勤務する全スタッフの兄貴的な存在で、時にはその豊富な知見を背景に、外部からのライティング業依頼もこなす根っからの「自転車乗り」だ。
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