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漕がなくても進むのに免許は不要! 最近ウワサの「特定小型」って何?

  • #特定小型
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  • #交通安全

自転車のシェアリングサービスが都市部で一般化して便利になった一方で、電動キックボードの一部利用者による交通ルール違反やマナーの悪さがニュースになることも増えてきました。国内では走行自体が違法となる輸入電動バイクが報道されるなど、「結局、何がどう違うの?」と混乱している方も多いのではないでしょうか。 

今回は、道路交通法で新設された「特定小型」とは何か、eBike(電動アシスト自転車)とはどう違うのか、どこが良いのかを中心に解説します。自転車(的なモビリティ)は用途や楽しみ方によってベストな選択肢が変わります。まずはどんな種類があるのか、以下をご覧ください。 

eBikeとは大きく異なる「特定小型」とは

まずeBikeとは、子乗せ自転車でもよく見かける電動アシスト自転車のことで、特にスポーツタイプを指す場合が一般的です。軽く漕ぐだけでスーッと走り出し、坂道もラクに上れて、前後に子どもを乗せていても安定感がありますよね。 

では「特定小型」とは……。聞き慣れない方も多いと思いますが、正式名称は「特定小型原動機付自転車」。ペダルを漕がず、スロットル操作だけで走行できる乗り物で、もはや自転車というよりバイクに近い存在です。 

細かいことを言えば、英語でバイクは自転車のこと、オートバイは“モーターサイクル”なのですが、その話はさておき……。

「特定小型」は2023年の改正道路交通法で新設された車両区分で、驚くべきは、バイクのような乗り物でありながら16歳以上なら運転免許が不要である点です。しかも電動なので、ガソリン(化石燃料)で走るバイクよりも環境に優しい!(ヘルメットは自転車同様に努力義務。ノーヘルは違反ではありませんが、安全のため着用しましょう!) 

ざっくりまとめると、ペダルを漕ぐ力を電動で補助してくれるのがeBike、電動の力だけで走り免許不要なのが特定小型です。「楽に漕いで走りたい」ならeBike、「自転車じゃないけど気軽に移動したい」なら特定小型が便利そうですね。 

eBikeと特定小型、それぞれの「メリットとデメリット」

上では簡単に触れましたが、eBikeと特定小型の特徴は次のとおりです。大きな違いは動力、ナンバープレート、税金などです。 

eBikeの特徴 
 ・動力:漕ぐ力+電動アシスト 
 ・運転免許:不要 
 ・ヘルメット:努力義務 
 ・保険:不要(ただし高額賠償例も増え、加入は実質必須) 
 ・走行できる場所:車道・自転車道・条件により歩道も可 
 ・走行速度:アシストが有効なのは24km/h未満 
 ・ナンバープレート:不要 
 ・税金:不要 

特定小型の特徴 
 ・動力:電動のみ。スロットル操作だけで走行 
 ・運転免許:不要(16歳以上) 
 ・ヘルメット:努力義務 
 ・保険:自賠責保険への加入義務あり 
 ・走行できる場所:車道・自転車道・条件により歩道も可 
 ・法定速度:最高速度 車道20km/h以下、歩道6km/h以下(モード切替) 
 ・ナンバープレート:必要 
 ・税金:軽自動車税2,000円 

このようにeBikeと特定小型では様々な点で違いがありますが、どちらが優れているというわけではなく、それぞれのメリットとデメリットを知ることで、自分に合ったモビリティ何かが見えてきますよ。 

特定小型と比較した「eBike」のメリットとデメリット 
 メリット
   車両税や自賠責保険料が不要 
   法的手続きが少なく手軽 
  + ペダルを漕ぐことで身体的・精神的な健康に良い 
   バッテリーが切れた状態でも走行可能 
 デメリット 
  − 電動アシストはあるが、漕ぐ必要がある

eBikeと比較した「特定小型」のメリットとデメリット 
 メリット 
   スロットルだけで楽々走行。ペダルを漕ぐ必要がない 
   電動モーターで走行音が静か 
   チェーンがないため、チェーンが外れる心配がない 
  + チェーンがないため、ロングスカートなど服装が制限されにくい 
 デメリット 
   バッテリーが切れた状態では走れない 
   自賠責保険や税金、バッテリー関連費用などがかかる 

ところで「原付」や「モペット」とは?

モビリティの多様化が進む中、従来からある原付やモペットにも触れておきます。もちろん特定小型とは異なる存在です。 

原付は「原動機付自転車」の略で、排気量125cc以下(電動は定格出力1.0kW以下)の二輪車。ガソリンエンジンまたは電動モーターで走ります。排気量50cc以下を「原付一種」、50cc超〜125cc以下を「原付二種」と区分し、法定速度、免許、ナンバープレートの色も異なります。 

なお、50ccガソリンエンジン原付は厳しい排ガス規制に対応が困難なため、新車の生産は2025年10月末頃までに終了しました。 

モペットも区分は原付と同じ「原動機付自転車」で、免許・ナンバープレートが必要です。原付との違いは、ペダル走行モードがあること。eBikeにもペダルはありますが、電動の力だけで走れない点がモペットとは異なります。 

原付・モペットはいずれもヘルメット着用義務があり、努力義務のeBike・特定小型とは異なります。また歩道は走れません。 

原付とモペットの特徴
 ・運転免許:必要
 ・ヘルメット:必要
 ・保険:自賠責保険への加入義務あり
 ・走行できる場所:車道のみ
 ・法定速度:30km/h以下(原付二種は60km/h以下)
 ・ナンバープレート:必要
 ・税金:排気量により軽自動車税2,000円(原付二種は2,400円)

モペットとは異なる原付の特徴
 ・動力:ガソリンエンジン(または電動モーター)のみ

原付とは異なるモペットの特徴
 ・動力:ガソリンエンジン(または電動モーター)とペダルで漕いで走る2モードの切り替え

結局「特定小型」はどこが良いか

ここまで主なモビリティを紹介しました。新設された「特定小型(特定小型原動機付自転車)」がどこで他と差別化されているのか、表で比較してみましょう。

特定小型の魅力についてまとめると、次のとおりです。

特定小型がeBikeよりも魅力的な点
 + スロットルだけで走行できる/漕ぐ必要がない

特定小型が原付やモペットよりも魅力的な点
  運転免許が不要
  車道に加え、自転車道、条件により歩道も走行可能
  ガソリン(化石燃料)を使わないため環境負荷が低い(エコ)
 + ランニングコストが安い


最後にお知らせです。弊社では、eBikeを含むスポーツバイクに加え、特定小型モデルも取り扱っています。ENNE(エンネ)というブランドの性能等確認試験取得済み高性能モデル「T350 Pro」で、ペダルが付いていますが、実は高性能な発電機で、スロットルだけで走るためモペットには該当しません。

ペダルをこぐことでエネルギーを発電し、バッテリーの消費を軽減するペダル発電機構(特許取得済み)により、電動モビリティでありながら「続く安心」のある、サステナブルで自由な移動をお楽しみいただけます。 

ENNEブランドページ https://shifta.jp/brand-detail/enne/

 

今回は「特定小型」とeBike(電動アシスト自転車)の違いを軸にご紹介しました。正しく知ることが、安心で楽しいモビリティライフへの第一歩。ぜひご自身の用途やライフスタイルに合った選択につなげてください。

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