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スポーツバイクの消耗品、交換時期はいつ?目安と見極め方をプロに聞いてみた

先日、自動車のエンジンをかけたら通知音が鳴り、ナビ画面に「エンジンオイルの交換時期が近づきました」と通知が出た。便利なものだ。そんな便利機能がなくとも、自動車には車検制度があり、2~3年に一度、交換時期を迎えた消耗品は強制的に交換させられる。消耗品の交換時期を意識せずとも運用しやすいとも言える。

しかし自転車は違う。オーナー自らが交換時期を見定めなければならない。特にロードバイクは走るために必要な最低限のパーツで構成されており、軽量性や動的性能を重視しているため、実用車に比べると消耗品の交換スパンが短い。それに、消耗による性能低下は緩やかに起きるため異変に気付きにくく、余計に消耗度合いを分かりにくくしている。

消耗品とは、文字通り可動や時間を経て消耗する部品のことだ。使えば使うほど、時が経てば経つほど、摩耗・変形・劣化などによってその機能が低下・失墜する。それを放置すれば、公道を走る乗り物として、危険な状況を招きかねない。

しかし、交換時期に関して明確な基準を設けている部品は意外と少ない。スポーツバイクは、走り方や使用状況(速度域、体重、脚力、保管状況、メンテナンス頻度、走るのは平地メインなのか上りが多いのか、雨の日でも走るのか、ケイデンスは高いのか低いのか……など)によって消耗の度合いが大きく変わるからだろう。だから各々で消耗品を交換するタイミングを見極めなけなければならない。

埼玉県狭山市のVAX SAYAMAで聞いた

「どこかが消耗して機能が失われると、性能が低下するだけでなく、安全性も損なわれてしまいます。大怪我の可能性、さらに言えば命の危険も考えられます。ただし、自動車のような法的な車検制度がないため、その判断はオーナーに委ねられているんです。エンドユーザーが正確に交換時期を判断できるとは限らないので、異音や振動など、少しでも気になる症状が出たらすぐにショップに相談してください」

こう語るのは狭山市のプロショップ、VAX SAYAMAの神宮司店長。今企画のアドバイザーだ。

「消耗は、摩耗による消耗と経年劣化による消耗に分かれます。摩耗は目視で判断しやすいですが、経年劣化は見た目では分かりにくいケースもあります。そんな事情も鑑みて、当店では最低でも2年に1回はオーバーホールをお勧めしています」

VAX SAYAMA神宮司店長 神宮司さん
埼玉県狭山市にあるロードバイク専門店。入間川サイクリングロード至近という好立地もあり、店長の腕を頼るお客さんは多い。VAXとは、「価値ある体験(Value Added eXperience)」という意味。※店舗HP:http://vaxsayama.com/
VAX SAYAMA神宮司店長 神宮司さん
神宮司高広さん●1984年東京生まれ。水泳・総合格闘技をバックボーンに持ち、自転車にはまってからはメッセンジャーを経験。都心での過酷な配送をこなしながら、並行してレース活動も行い、多くの機材を購入し使ってきた。自転車専門誌やWEB媒体のフリーライターとして活動したのち、VAX SAYAMAの店長に。数々のハイエンドバイクを乗り継いできたが、現在の愛車はCOLNAGO(コルナゴ)・Y1RS

アウターケーブルは末端のさびと弾力性低下に注意

ではここから各消耗品に分け、その判断方法と交換時期の目安を解説してもらう。まずは機械式変速・ブレーキに用いるアウターケーブルについて。

「アウターは被膜がはがれて中の鋼線が見えていたり、末端がさびていたり、弾力がなくなって変に曲がっていたら交換です。アウターがフレームやハンドルと接触するところは被膜がはがれやすく、そこからさびが進行するので要注意ですね」

アウターケーブル交換時期
先端部やフレームなどと接触する部分をチェックする

定期的に交換したいシフト/ブレーキケーブル

機械式変速の場合、変速回数が多く、しかもシフトレバーの内部で複雑に曲がっているリヤのシフトケーブルが切れやすい。シフトレバーの内部で切れるとかなりやっかいだ。最悪の場合、シフトレバーの中でからまって修復不能になることもある。しかし交換時期の目安を提示するのは難しい。同じ走行距離でも、変速回数、走り方、保管状況、フレームの設計などによって大きく変わるので、一概に『○kmで換えましょう』とは言えないのだ。3000kmで切れてしまう人もいれば、5000km持つ人もいる。

「シフトケーブルが劣化し始めたら、変速操作が重くなり、変速が決まりづらくなります。そのような症状が出たらすぐに交換してください。シフトケーブルに比べるとブレーキケーブルは切れにくいですが、ほつれたり、表面がさびていたり、変に曲がっていたら交換時期です。いずれも外からは見えにくく判断しにくいところなので、定期的にショップでケーブル交換をするのがベストです」

シフト・ブレーキケーブル交換時期
末端がバラけてきた場合もそろそろ交換だ

ブレーキシューは弾力がなくなったら交換

リムブレーキのブレーキシューは、<ここまで摩耗したら交換しましょう>という刻印があるので判断はしやすい。しかし、難しいのはやはり経年劣化だ。

「ブレーキシューは経年劣化で明らかに硬くなり、制動性能が低下します。新品時と比べて弾力がなくなったら交換してください」

ブレーキシュー交換時期
矢印が指しているのが消耗のリミットライン

厚みが0.5mm以下になったらブレーキパッド交換

近年の主流である油圧ディスクブレーキ関連の消耗品についても触れておく。ディスクブレーキに使われるブレーキパッドの摩耗も意外なほど早い。シマノは摩擦材の厚みが0.5mm以下になったら交換を推奨している。

「少々見えにくいところにありますが、小まめに摩耗度合いをチェックしてください。これはこの前交換したパッドです。リターンスプリングを外すとまだパッドが残っているように見えますが、スプリングを付けるとスプリングとの段差がほとんどないことが分かります。こんな状態で雨の日に走ると一日でアウトです」

ブレーキパッド交換時期
左が新品、右がすり減ったブレーキパッド。厚みの違いに注目

段差に爪が引っかかったらローター交換

ディスクブレーキ化に伴い、摩耗するのはリムからローターへ、ブレーキシューからブレーキパッドへと変わった。ステンレス製のローターの交換時期は、各メーカーが「厚みが○mm以下になったら交換」という基準を公開していて、ローターの表面に<Min.TH=1.5(薄さが1.5mm以下になったら交換)>という記載がある。だが厚みを正確に測るには測定器が必要になる。

「摩耗箇所の段差で爪が引っかかるなら交換時期と判断していいのではないかと思います。それ以上摩耗すると、ピストンが出すぎたりして制動性能が低下する恐れがあります」

ローター交換時期
いちばん左が新品。右に行くにつれ走行距離の長いローター。矢印部分に段差ができたら交換タイミングだ

ブレーキフルードは1年に1回換えたい

「ブレーキフルードはホースの中に密封されているので目にすることはありませんが、制動時に発生する熱などで劣化します。走行距離にかかわらず1年に1回の交換が推奨されています。スラムのコンポに使われているドットオイルは湿気に弱いので、頻繁に乗る人や雨のレースを走る人などは半年に1回は入れ替えた方がいいですね」

ブレーキフルード交換時期
目に見えないだけに交換タイミングを知るのが難しい

2年に1回はブレーキホース交換を

「ブレーキホースは機械式のものと違って金属が入っていないので、長期間使うと弾力がなくなって硬くなってしまいます。フル内蔵が増えた現在、ブレーキホースはハンドルやフレームの内部で無理なカーブを描くことも多く、変形してしまうことが多いんです。使用状況によって大きく変わるので明確な交換時期を提示するのは難しいんですが、当店では『1年に1回はブレーキフルードを交換、2年に1回はブレーキホースを交換』とお伝えしています。ブレーキ関係は命に直結するものなので、できるだけ頻繁にチェックしてほしいですね」

ブレーキホース交換時期
ブレーキホースは硬化や変形をチェックする

タイヤは摩耗以外に経年劣化に注意

「タイヤの摩耗は見た目である程度判断できるでしょう。トレッドパターンが削れてなくなってしまったり、センター部分が摩耗して平らになっていたり、スリップサインが消えていたら交換時期です。ケーシングが見えていたら完全に使いすぎ。また、異物を踏んだことによるヒビなどもチェックしておいてください。タイヤで注意すべきは経年劣化です。ゴム製品なので使っていなくとも劣化し、グリップが低下します。トレッドゴムが細かくひび割れていたり、トレッドがタイヤ本体から剝がれていたりしたら、例え10kmしか走っていなくても交換しましょう」

タイヤ交換時期 スリップサイン
矢印部分にスリップサインがある。タイヤによってあるものとないものがある
タイヤ交換時期 トレッド剥がれ
ほとんど乗らずに10年も放置してしまったタイヤ。トレッドが剥がれかけている
タイヤ交換時期 ひび割れ
タイヤを押してみると再度にひび割れがある

TPUチューブは色の変化もこまめにチェック

「最近流行っているTPUチューブはブチルチューブに比べると劣化が早いと感じます。経年によって弾力が失われて割れやすくなり、熱などによって素材が変質し色が薄くなってきます。見た目で明らかに劣化していたら交換してしまいましょう。バルブが樹脂製のものは、ポンプヘッドの脱着によって傷が付いてしまうこともあるのでチェックしておいてください。また、TPUチューブはブチルチューブと違って繋ぎ目(接着部分)があり、そこから空気が漏れるケースがあります。繋ぎ目の状態はしっかりと見ておいた方がいいですね」

TPUチューブ交換時期
TPUチューブは劣化すると色が薄くなるので新品とくらべてみる

ブチルチューブはバルブの付け根が割れることも

ブチルチューブはTPUチューブに比べると耐久性が高く、長持ちする。

「とはいえ、バルブの付け根が割れたり、接着が剥がれてきたりすることがあるので、ときどきチェックしたほうが安心です。バルブのコアが曲がっていないかも見ておきましょう。新しくても、パンク修理をしたチューブは修理箇所から空気が漏れてしまう可能性があるので、パッチ修理は1回までにしておいたほうが安心ですね」

ブチルチューブ交換時期
矢印のバルブ付け根が割れてエアが漏れることがある

劣化を見抜くのが難しいシーラント

チューブレスタイヤに必須なシーラント。タイヤ内側に膜を張って気密性を確保し、パンク穴を塞いでくれる縁の下の力持ち的存在だ。時間が経つと乾いてしまったり変質したりして交換が必要になるが、その時期の見極めは難しい。メーカーが推奨交換時期を公表している場合もあるが、<3~6カ月><2~7カ月>などとかなり幅がある。

「シーラントも外からは見えませんし、種類や季節や使用頻度によって持ちが大きく変わるので正確な判断が難しいですが、ホイールを振って中でチャプチャプと水音がするならシーラントが液体として生きているということです。タイヤの中でシーラントが固体になってしまったときは、振るとコロコロという音になります。また、バルブのコアを押して空気を抜いたときにシーラントが飛び散れば液体である証拠ですね。気になる場合はバルブのコアを外して、1.5mmの六角レンチを入れて水深を見るのも手です」

シーラント交換時期
シーラントが液体でなくなったら効果もなくなる

バーテープは汚れたら即交換

汗や補給食のカスなどが蓄積しやすいバーテープ。液体が沁み込みやすい素材であり、フレームやパーツのように汚れをふき取ることがしにくいため、鼻を近づけると実は悪臭を放っていることも多い。特にインドアサイクリングをする人、ヒルクライムをする人、素手で乗る人は要注意だ。最近はバーテープも高くなってしまったが、見た目、匂い、手触りなどで判断し、早めに交換して清潔に保ちたい。

バーテープ交換時期
矢印部分のロゴがすり減っている。摩耗のサインだ
バーテープ交換時期
エンド部のテープがほつれてきた場合も早めに交換したい

加水分解するブラケットフード

常に握っているブラケットフード。摩耗によって表面の模様がすり減ってきたり、落車で破れてしまったら交換だ。ブラケットフードはゴム製品なので使っていなくとも経年劣化が進む。劣化すると加水分解でべたべたしてきたり、伸びて緩くなってしまう。古いレバーだとブラケットフードが生産中止になっていることもあるので、心配な人はスペアを入手しておくと安心。

ブラケットフード交換時期
加水分解して部分的にちぎれてしまったフード、これは交換でしょう

スプロケットは歯の形で判断

チェーンから強いトルクがかかるスプロケット。

「摩耗が進むと変速不良が多発するようになり、トルクをかけたときに歯飛びするようになります。新品時とくらべて歯の摩耗が進んで大きく変形していたら交換してください。チェーンのリンクの丸い跡が付くのも摩耗のサインです。走り方、パワー、整備状況によっても大きく変わるので、『○kmで交換しましょう』とは断言できませんが、10速~11速のときは1万kmが目安と言われていました。多段化が進んだ現在では一枚一枚が薄くなっているので、寿命はもっと短くなっているでしょう」

スプロケット交換時期
使い込むと歯にチェーンの模様が浮き出てくる。これが摩耗のサインだ

スプロケットが抜けにくくなったらフリーボディ交換

軽さを追求したホイールには、アルミ製のフリーボディが装着されていることが多いが、走っているとスプロケットが食い込んでしまうことがある。

「多少変形しても使えますが、変形が進行するとスプロケットの歯の位置が変わって変速ポイントがずれてしまいます。スプロケットが抜けにくくなったら交換したほうがいいでしょう」

フリーボディ交換時期
フリーボディも消耗品。スプロケットが抜けにくくなったら交換したい

プーリーは歯の形を新品とくらべてみる

「チェーンの下側なのでトルクがかかるところではありませんが、回転数が高く、樹脂製であるケースも多いので摩耗します。歯先の形状をチェックして大幅に摩耗していたら交換してください。新品の状態を把握しておくことも大切です。歯先だけでなく、中心部分から割れてしまうこともあるので、ヒビの有無もチェックしておきましょう。プーリーの中心に入っているベアリングがさびることもありますね」

プーリー交換時期
矢印部分の歯はかなり摩耗している

チェーンは引っ張ってチェック

「駆動系で交換サイクルがもっとも短いのはチェーンです。伸びをチェックするチェーンチェッカーもありますが、僕はアウターギヤにかけたチェーンを引っ張ってみて、チェーンリングの歯が半分以上見えた場合はもうすぐ交換時期だと判断します。歯の先端しか隠れないようだったらすぐに交換しましょう」

チェーン交換時期
これはひどい! 即交換レベル
チェーン交換時期 摩擦していない状態
これがほとんど摩耗していない状態

歯先の形状で判断するチェーンリング

「チェーンリングも、走り方やどんな状態のチェーンを使っているかで摩耗の進行度合いが大きく変わるので、交換時期の目安を出すのが難しいパーツです。新品の状態を覚えておき、歯先が削れて形状が大幅に変わってしまっていたら交換時期です。摩耗が進むとトルクをかけたときに歯飛びが起きます」

チェーンリング交換時期
新品の上に摩耗したチェーンリングが載っている。矢印部分のように歯が変形してきたら交換。黒いリングの場合、銀色の地金部分が露出してくるのでわかりやすい

ボルトの腐食がいちばん怖い

「ボルトはさびやすいので、汗がかかるところのボルトは定期的にチェックしてください。多少さびたからといっていきなり折れることはありませんが、工具が噛みにくくなって舐めやすくなったり、固着して緩められなくなったりと、トラブルのもとになります。メカニックとしては、ボルトの腐食がいちばん怖いかもしれませんね」

ボルト交換時期
汗によってステムのボルトは簡単に腐食してしまう
ボルト腐食
腐食が進むとこのように変形してしまうことも

ベアリングはゴリゴリ感で判断

ベアリングについても、どんな仕様のベアリングか、どんな環境で乗るかによって寿命は大きく変わるので、「○kmで交換」という目安を提示しにくい。

「ベアリングも消耗品です。指で回転させてゴリゴリしていたら交換したほうがいいですね。ハブベアリングはホイールを外してシャフトを指で回転させて、BBベアリングはクランクを外して回転の具合を見てください。注意すべきはヘッドベアリング。今は油圧ディスクブレーキで、かつフル内蔵になっているので、ヘッド部分の防塵・防水性がかなり下がっています。汗や雨が容易に侵入するので、ヘッドベアリングは消耗しやすくなっていると言えます」

ベアリング交換時期
ヘッドベアリングは思った以上に消耗が進んでいることも

クリートがカチっとはまりにくくなったら後部の段差が減っている

クリートは摩耗するとキャッチ&リリースがスムーズにいかなくなり、歩行性も落ちる。シマノクリートの場合、色が付いている部分が減って下地の黒が露出するようになったら交換だ。

「色が付いたグリップ部分はどれだけ歩くかによって摩耗の進行が変わってきますが、脱着を繰り返していると、クリート後部の段差が丸まってきてしまいます。ここの摩耗が進むとカチッとはまりにくくなるので、色付きのグリップ部分だけでなくクリート後部の段差部分も必ずチェックしてください」

クリート交換時期
矢印部分が摩耗すると、クリートがはまりにくくなる

充電式ライトはバッテリーの劣化に気をつける

「見落としがちなのがライトのバッテリーです。『今まで1回充電したら一週間使えたのに、最近数日に1回は充電している』など、バッテリーの持ちが短くなってきたら交換時期だと思います。もちろん使用頻度やどんなバッテリーが使われているかにもよりますが、目安は3年ほどでしょうか」

充電式ライト交換時期
充電式のライトの場合はバッテリーの劣化が問題だ

メーターやライトのマウントは突然折れる

「メーターやライトのマウントにも注意です。汗で取り付けボルトが腐食していたり、重いアクセサリーを付けていたりすると折れてしまうこともあります。ボルトの腐食は見た目で分かりますが、マウントのステーは突然折れるので、信用できるメーカーのものを選んだほうがいいでしょう。グループライドでマウントが折れると、メーターやライトが後続車に当たって迷惑をかけることにもなります」

「最後になりますが、消耗品の交換時期などで迷ったら、ぜひ僕らプロショップを頼ってください。膨大な数のトラブルや消耗品を見てきた経験を基に、適切に判断します」

メーターやライトのマウント交換時期
マウントのステーも劣化するのだ

スポーツバイクに「もったいない精神」は危険

日本には「もったいない」という美しい表現がある。「ものの持つ価値を最大限に引き出し、資源を無駄にしない」という考え方だ。外国語にはそれに相当する言葉がなく、ノーベル平和賞を受賞したケニア出身の女性環境保護活動家、ワンガリ・マータイ氏は2005年に来日した際に「もったいない」という言葉を知り感銘を受け、環境保護の世界共通語として広めることを提唱。「MOTTAINAI」は環境問題を解決する概念として世界中で使われている。

しかしスポーツバイクにおいて、「もったいない精神」は危険だ。高性能自転車の軽やかな走りを支えているのは、ライダーの安全を担っているのは、身を粉にして働いてくれている消耗品たちである。消耗品の価格も高騰しているが、ケチっているとせっかくの愛車の性能を発揮させられない。安全に走れない。

我々がスポーツバイクに乗るのは「高性能な気持ちのいい走りを安全に楽しむ」ためなのだから、「もったいない」は悲しいまでに本末転倒だ。

この記事を書いた人

安井行生

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