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人生最大の敵「面倒くさい」を退ける「いつでもどこでも輪行」仕様の作り方

よそゆきになりすぎない身近な愛車

こちらが〈実質〉登板率ナンバーワンの折りたたみ自転車、ダホンのダヴプラス。発表時(2017年の夏)にお借りした試乗車に乗ってみて、わずか数分で購入を決めたモデルです。これが一目(一乗り)惚れというやつでしょうか?

購入理由はいくつかありますが、まずはその絶対的な軽さ。この軽さは持ち運ぶときの楽さはもちろん、走りの軽快さに効いてきます。「これなら変速装置はなくてもいけそうだし、むしろトラブルが起きる箇所が減るのはありがたい」と試乗直後に注文したのを覚えています(※ちなみにこのダヴプラス、すでに生産が終了してしまいましたが、後を引き継ぐ形で「K1」がラインアップされています)

単なる登板回数であれば、他に所有しているコンビニやスーパーへの買い物に使っているカゴつきママチャリ仕様の小径車がナンバーワンとなりますが、「片道5キロ以上走る」「輪行した回数」などの条件を加えれば、かれこれ9年の付き合いになるこのダヴプラスが間違いなくナンバーワン。よそゆきになりすぎない身近さこそが、登板率を高めた最大の理由だと思われます。

DAHON(ダホン)ダヴプラス車両イメージ

車重わずか6.97キロというダホンブランド史上最軽量の車体を実現した究極のモバイル自転車。折りたたみサイズはW62×H56×D30センチと非常にコンパクト。中空軸の2ピースクランク、ブレーキワイヤーがフレームを通るケーブルルーティングなど、上級モデルさながらのスペックで魅力を高めた。

輪行にまつわる「面倒くさい」

このコラムを読まれている方の中には、輪行旅に憧れて折りたたみ自転車を購入された方、購入を目論んでいる方が少なからずいらっしゃることでしょう。そんなみなさまが野望を叶えるための、何らかのヒントになればと、ここでは取材&プライベートを含め、全国各地に輪行で持ち歩いた当方のダヴプラスの仕様について紹介させていただきます。

自転車旅に限らず、旅行に出かける際に億劫な作業といえば、旅に必要なアイテムの準備。自転車で出かけるとなれば、鍵や輪行袋、出先で遭遇したトラブルに対応するためのツールまで、さまざまなアイテムが必要になります。これを出かける毎にかき集めるのは実に面倒です。

「それも楽しみのひとつじゃないか!」という反論もあるかと思いますが、それらが常に自転車に備わっていたらどうでしょう? 思い立ったその瞬間に旅立つことができるのですから、まさにストレスフリー。出先で「しまった、◯◯を忘れた」という残念な経験をすることもなくなります。

DAHON(ダホン)折りたたみ自転車の輪行イメージ
DAHON(ダホン)ダヴプラス走行イメージ

ストレージを追加して気軽に輪行

ダヴプラスには、必要なアイテムを収納するためのストレージを二つ追加しています。一つはベルト留めのトップチューブバッグを加工して、フレームのボトルケージ台座に固定。この中には携帯工具、インフレーター、パンク修理キットなど、あまり使う機会のない「念のため」アイテムをまとめて収納しています。

雨の日に乗る習慣はありませんが、出先で予期せぬ悪天候に見舞われた際に助かる、使い捨てのカッパもバッグの底に収納。トップチューブバッグもこの位置であれば、折りたたみ時に車体のどこかに干渉することもありません。

トップチューブバッグ
トップチューブバッグの内容物

トップチューブバッグには携帯工具、インフレーター、パンク修理キット、使い捨てのカッパなど、出番の少ないアイテムをまとめて収納。

輪行袋の収納方法を工夫する

二つめはサドルバッグ。この中には輪行袋、鍵といった頻繁に使用するアイテムを収納しています。輪行で最も面倒な作業といえば、使い終わった輪行袋を小さく折りたたんで、ジャストサイズのポーチに収納する一連のタスクですが、この仕様であれば輪行袋をグシャグシャと丸めてサドルバッグに突っ込むことができるので、自転車を展開したあと数秒で走り出すことも可能です。

輪行袋を取り出しているときは、輪行時には使わないグローブやアイウェアを突っ込んでおけるので便利。ちなみに当方、折りたたみ時にサドルバッグの(シートポストに固定している)ベルトを外すことすら面倒なので、シートポストを長めのパーツに交換することで(折りたたみ高は少し増えますが)ベルトの着脱作業からも逃げています。

サドルバッグ
サドルバッグの使い方

サドルバッグには輪行袋をグシャグシャと丸めて収納。輪行袋の使用時には使わないグローブやアイウェアを突っ込んでおくこともできる。

トートバッグタイプの輪行袋

輪行袋はストラップが別体のものではなく、袋とストラップが一体化したトートバッグタイプのアイテムを選んでいます。これは「ストラップを車体に固定したり、ストラップを輪行袋の穴に通したりするのが面倒くさい」という理由によるもので、サイズも16インチ用(ダヴプラスは14インチ)の二回り大きなものを使用。ジャストサイズの輪行袋だと見栄えはよろしいのですが、生地を引っ張りながら車体を収納するため、多少なりとも力とコツが必要ですし、ヘルメットなどの同梱も難しくなります。

大きめのサイズを使うことで収納時に物理的な余裕と心理的な余裕が生まれ、また一つ「面倒くさい」を退けることができるのです。ただしこの方法、車体の収納に時間が掛からない反面、ストラップを肩にかけたときに袋の中で車体が傾いてしまうなど、安定感に欠けるデメリットも生まれます。担いで歩く時間が長くなるような輪行では、ジャストサイズ&ストラップ別体の輪行袋を使った方が快適かもしれません。(DAHON公式サイトでは、各車体サイズに応じたコンパクトな輪行袋「Slip Bag」の取り扱いあり。)

輪行袋
輪行袋の使い方

輪行袋は袋とストラップが一体化したトートバッグタイプを使用。16インチ用のアイテムを使うことでスペースに余裕が生まれ、ヘルメットなども無理なく同梱できる。デメリットは袋の中で車体が動きやすくなってしまう点。

ひと工夫して安全性を高める

フルサイズの自転車を鉄道で輪行する場合、相応の車体サイズであるがため、先頭車両または最後尾の車両に乗車するのが一般的なマナーです。では、コンパクトに折りたためる14インチや16インチクラスの自転車ならどうでしょう? 一般的なスーツケースとサイズ感が変わらないため、車内が空いている時間帯であれば、中間車両に乗車しても他の乗客の迷惑になることはほとんどありません。

ホーム内を長距離移動する必要がなく、最寄りの乗車口からそのまま乗り込める点も、折りたたみ自転車で輪行する大きなメリットのひとつです。とはいえ、乗車中は列車の揺れで自転車が倒れないよう、常に保持しておく必要があります。最も確実なのは自転車を両脚の間に挟み、つり革につかまって立つ方法ですが、車内に十分なスペースがある場合は、ドア脇など通路を通行する人の妨げにならない場所に置かせてもらうほうが、よりスマートでしょう。このとき、着脱が簡単な面ファスナー式のストラップがあると便利です。

サイクルトレインで自転車を手すりへ固定するのと同じように、手すりなどへ軽く固定しておけば(※常に自転車に手を添えておくことが前提)、急な揺れで自転車が倒れるのを防ぐための保険として役立ちます。もちろん、乗降の妨げになる場所に置くのは避けなければなりませんし、乗客や荷物が車内のスペースを占有する権利もありません。周囲の安全を最優先に考え、状況に応じてすぐに移動できるよう準備しておくことが大切です。

輪行イメージ

輪ゴムを一つでストレスを解消

余談ですが、いつも輪行袋と一緒に髪留め用の輪ゴムを一つ、セットで携帯しています。この輪ゴムを何に使うかというと……車体を折りたたんだ際にペダルとハンドルを固定するために使います。このひと手間によって、袋の中でクランクが逆回転する動きを抑制できます。

「面倒くさい」が一つ増えてしまいますが、クランクがフレームにヒットしてよいことは何一つありませんので。使用するアイテムが輪ゴムである必要はありません。折りたたみ時にクランクが回ってしまう車両をお持ちの方は、何らかの対策を考えてみてはいかがでしょう?

クランク固定イメージ

当方の場合、たかがこれしきの工夫でも実際に輪行旅のストレスを大幅に減らすことができています。必要な装備を自転車に常備しておけば、「出かけたい」と思ったその瞬間に走り出せますからね。また、車両を室内に保管している方の場合、なるべく玄関の近くに置いておくことも登板率を上げるきっかけになるはずなので、保管スペースについても一考の余地があります。

小さな「面倒くさい」を退けることで、愛車が今まで以上に身近な存在になること請け合いです。SHIFTAでは気軽に自転車旅に出かけられる、輪行派のみなさんにオススメしたい魅力あふれるモデルを数多くラインナップ中。是非一度チェックしてみてください!

https://shifta.jp/category-list/foldingbike/

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TRIJET

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