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旅好きサイクリストにはぜひ知ってほしい。ワンランク上の旅体験ができるホテルを拠点としたサイクリング

サイクリストフレンドリーなホテルは増えてきたが、もう一つ上のサービスを受けられるホテルがある。旅好きのサイクリストにぴったりの、地元でしか味わえない体験をサポートしてくれる フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト をご存知だろうか?世界的に有名なマリオットグループに属し、「地域の知られざる魅力を渡り歩く旅」をコンセプトに、地元とコラボレーションして地域の魅力を発信している。

今回は、サイクリストに向けたホテルを拠点とした旅の楽しみ方をフェアフィールド・バイ・マリオットのマーケティングスーパーバイザー 大石様と、フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫神鍋高原 支配人 野田様に伺った。

記事の後半では地元ホテルだからこその魅力が詰まった、おすすめサイクリングコースも紹介している。

フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト とは?

――まずはフェアフィールド・バイ・マリオットについて教えてください。

フェアフィールド・バイ・マリオットはマリオット・インタナショナルのホテルブランドのひとつで、20の国と地域に1300以上の施設を持っています。コンセプトは「The beauty of simplicity」、シンプルながら機能的な施設および客室と温かくフレンドリーなおもてなしの精神を基本理念としています。 日本では31ホテルあり、そのうちの29施設が「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト」として運営しております。

――道の駅プロジェクトは、どういった目的のプロジェクトですか?

道の駅は地域の交流拠点となっており、新鮮な野菜や⿂介類および特産品や観光情報が集まっています。弊社の代表が、その魅⼒をより多くの観光客に感じてもらうためには、「道の駅」を”旅の通過点”ではなく”旅の拠点”とすべきではないかと考えたところから始まっています。

現在開業している29ホテルのほとんどが道の駅に近接または隣接しています。また、ホテルを宿泊特化型とすることで飲⾷や買い物を道の駅でしてもらうこととしており、これにより地域での体験型観光の促進にも寄与し、地域活性化の一助となることも目指しています。 「未知なる日本をクエストしよう」をコンセプトに、地域ならではの体験や、地元の方々とのふれあいなど、その土地の魅力を発見できる旅をしていただくことを目的としています。

――プロジェクトの一環としてホテルでもさまざまな企画を用意されていますが、これまでにどのようなイベントを開催されましたか?

田植えや野菜の収穫体験などの農業体験をしていただいています。例えば、三重県御浜町に1年中ミカンが採れる町があるのですが、そこでミカン狩りをしていただきました。

あとは食にまつわるものも多いです。ワイナリーとのコラボとして、京都府京丹波町の丹波ワインにご協力いただき、地元の食材とペアリングワインの地産地消ディナーイベントを定期的に実施しております。他にも、お茶の産地である京都では茶蕎麦を作って食べる体験をしていただいたり、食品サンプル発祥の地の岐阜県郡上市で食品サンプル作りのイベントも実施したりと、その土地ならではの体験を企画しています。

農業体験や食にまつわるもの以外には、自然をテーマとした企画も行なっています。サイクリングもそうですし、星空を観察しようとか、カブトムシやクワガタを取りに行く昆虫採集をしようといった自然と触れ合うイベントを実施しています。

農業体験イベント
日本茶を楽しむイベント

――どのイベントも地元の協力がないと難しそうですね。

地元の企業さんとコラボさせていただくケースがほとんどですね。あとは道の駅さんにもご協力をいただきながら実施しています。お客様からは、生産者さんや地元の方との触れ合いがすごく楽しかったというお声をいただいています。また地元の方にも、地域の活性化に繋がったと喜んでいただけています。

ホテルの施設も充実している。開放的なラウンジスペースは共用スペースとなっており、ホテル内のインテリアも暖かな雰囲気で統一されている
共用スペースにはコーヒーメーカーや電子レンジ、トースターなどが用意されており、宿泊者は自由に使用することができる
地元食材を使った朝食を申し込むこともできる。朝の光が溢れる共用スペースで取る朝食はゆったりとして非日常を感じる
客室のインテリアにもこだわりを感じる

サイクリストフレンドリーな、サイクリングアクティビティに対する取り組み

――自転車に乗るのにも環境が良さそうですよね。

自然の多い環境なので走っていただくにも気持ちのいい場所が多いと思います。景色もいいので地元のサイクルショップさんに協力していただいて、お子さんや初心者の方から、本格的なサイクリストまで幅広い方に楽しんでいただけるイベントができたらいいなと思っています。

――ホテルにはサイクリスト向けの設備が充実していますよね。

スポーツロッカーの設備があります。北海道長沼マオイの丘公園、北海道南富良野、兵庫神鍋高原、岡山蒜山高原の4施設にスポーツロッカーを設置しており、屋内のサイクルラックや更衣室、自転車の修理用工具の貸し出しなど、全くの手ぶらとはいきませんが自転車のケアをできるような施設を整えています。
また、北海道を除く26施設では、ホイルカバーをつけていただいた状態でのお部屋への持ち込みも可能です。

10台が駐輪可能な屋内のサイクルラック
自転車はカバーをつけることで部屋への持ち込みも可能
自転車用の工具も貸してもらえるので、万が一のときにも安心
ロッカールームや更衣室も完備

――これだけしっかりしたサイクルラックがあるのは珍しいですよね。サイクリング目的の方も増えているんじゃないですか?

少しずつですけれども、お見かけすることも増えましたね。

――サイクリスト向けの設備を導入するきっかけはありましたか?

神鍋高原はスキー場が目の前にありますので、スキー道具の置き場所が必要でした。でも冬だけですから、夏は何か別のことに使えるようにということで、サイクルラックを設置しました。

ホテル内の動線もゆったりと広く、部屋までの廊下などでも難なく自転車を移動できた
コインランドリーもあるので、汗をかいたウェアをすぐに洗濯することができる

――フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクトと自転車が親和性の高いポイントはどこだと思いますか?

自転車だから、というわけではないですが、フェアフィールドはドライブルート上にホテルがあるので、自転車のスピードで走ってみると楽しめる場所がたくさんあることに私もここで働き出してから気づきました。サイクリングルートを作って、お客様に差し上げたら非常に喜んでいただけて、そのコースを5回くらい行ったというお話も聞きました。ホテルから少し走れば景色の良いところや行ってみたくなるような場所がたくさんあるのが魅力です

――今回ご提案いただいたサイクリングコースも、いろいろな景色が見れるルートになっていて、とても楽しそうなコースだったのですが、野田様が作られたんですか?

はい。地元の人間だからこそ知る、周辺の見ていただきたい景観や気持ちよくサイクリングできる道をコースにまとめてみました。見どころやスポットを起点に色々なコースを提案できると思います。私たちのホテルでは地元出身のスタッフが多く働いており、地域に精通していますで、お気軽におすすめスポットを聞いていただきたいと思います。

ホテルマンがおすすめする神鍋周辺の観光スポットやサイクリングスポット

今回お伺いした「フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫神鍋高原」周辺のおすすめサイクリングコースを野田様に伺うと、ホテルを起点に、床瀬、竹野海岸、城崎、円山川と個性豊かな景観を巡るコースを作成いただいた。野田様の一押しポイントとともにご紹介しよう。

――今回コースを作成いただくにあたってのポイントを教えてください。

どのくらいのレベルの方が走られるか、というのはあったのですが、いろいろな場所を知っていただくことを意識しました。神鍋からスタートしていきなり山を登るのですが、床瀬地区は秘境に近い場所で、蕎麦処になっています。一見すると大きな民家でお蕎麦を食べる珍しいところでファンも多いです。

ホテルからスタートしてすぐに本格的なヒルクライムが楽しめる
床瀬そばは、大きな民家でいただく。周辺にいくつかのお店があるが昼営業のみのお店も多いため、訪れる際は時間に気をつけたい。
本格的な田舎そばが提供される。縁側でのんびりいただくことができ、非日常を味わえる

そのまま道沿いに竹野浜海水浴場に向かっていただきます。この辺りの海は透明度も高く、沖縄をイメージするような綺麗な色をしています。そこから、ツーリングでも人気の海岸線を走っていただきます。竹野浜から少し山道を登っていただくと猫崎半島というところがありまして、ここが遠目に見るとキューピーのように見えるんです。

――確かに寝ているキューピーを真横から見たような感じで可愛いですね。

「#お昼寝キューピー」で検索していただいても出てくると思います。

右側を頭にして、ぽっこりしたお腹を出したキューピーが仰向けに寝そべっているように見える
ビーチでは海水浴も楽しめる

そこから城崎方面に向かいます。

城崎温泉らしい川沿いに柳が垂れている雰囲気のある場所が見られます。奥まで行かなくても街並みが楽しめますし、食べ歩きもできるので、少し休憩がてら散策もしていただけます。

城崎からはラムサール条約で自然環境が良いと認められている川沿いを進んでいただきます。この辺りは山陰海岸ジオパークになっていて、柱状節理のある玄武洞やコウノトリがたくさん集まる田んぼの中をひたすらまっすぐに走れるポイントになっています。豊岡市は絶滅しかけたコウノトリを復活させたというので有名で、田んぼの中たくさん見かけることができます。電柱の上に巣を作っていたりしますので、春先から7月頭のヒナが育つまではよく見られますよ。

そして最後は、神鍋に戻ってきます。神鍋周辺は山になっているので、どうしても登ってこないといけなくて、最後に登りがあるというのはサイクリストの方によって好みが分かれるかもしれません。他にも物足りないという方には出石まで足を伸ばしたりと、スポットを追加すれば距離を長くすることもできますし、初心者向けに山を回避するコースをご紹介することもできます。

ゴール地点のホテル前では、美しい並木が出迎えてくれる

――神鍋以外でもサイクリストにおすすめのコースやホテルがあれば教えてください。

岡山県の蒜山にはここと同じロッカールームのあるホテルがあって、高原ならではの自然が本当に気持ちいいです。紅葉の季節もすごくきれいで、カフェやスイーツ、ジンギスカン焼肉などのスポットも充実していますよ。大山を横目に見ながら県内を巡る蒜山ルートは、岡山県土木部道路整備課が作成したもので29kmなので初心者の方でも巡りやすいと思います。

参考:「ハレいろ・サイクリングOKAYAMA」ホームページ

他には、サイクリングの本場の一つでもある淡路島に2軒、和歌山県のすさみ町や串本町にもフェアフィールドがあります。関東方面では栃木県には3軒あって、日光やもてぎは、日光東照宮や、茂木サーキットや真岡鐡道のSLなど見所もたくさんです。

フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山蒜山高原 外観
テラスからは兵庫神鍋高原とは趣の異なる、その土地ならではの風景が楽しめる
サイクリングラックやロッカーなどの設備も備えている

実際にコースを試走したが、山深い森から海岸、景色のひらけけた田んぼ沿いなど、さまざまな風景を楽しむことができた。コースもしっかりとしたヒルクライムがあれば、平坦もありバリエーションに富みながらも、自転車での走りやすさがしっかりと考慮されており、さすが地元のことをよく知っているなと唸るような設定がされていた。旅好きで、定番のサイクリングコースは充分楽しんだ方でも、新しい土地でサイクリングを楽しむのにフェアフィールド・バイ・マリオットは非常にお勧めできるので、ぜひ一度訪れて気軽にサイクリングコースや地元の観光について相談してみてほしい。必ずや旅好きが満足できる提案をしてくれるだろう。

<最後に、今回のルートをもう一度紹介>

関連リンク
フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅 公式サイト

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