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自転車の盗難被害が急増中!10月7日は『盗難防止の日』

まだまだ日中は少し暑さが残りますが、朝晩は涼しく、秋の訪れを感じられるようになってきました。
過ごしやすい気温、綺麗な景色、美味しいもの、秋は自転車にとっても楽しい季節です。
ところで、10月7日は何の日かご存知でしょうか。
10(=とう)7(=なん)という語呂合わせから、『盗難防止の日』と制定されています。
2003年に一般社団法人日本損害保険協会が制定し、今年で22年目です。
毎年この日は、日本各地において、盗難被害に遭わないために、盗難防止対策を積極的に行う必要性を呼びかけています。

自転車盗難の状況

さて、自転車の盗難の状況はどうなっているのでしょうか。

平成25年には30万件を越えていた認知件数が減少していき、令和3年には約1/3の106,585件まで減っていましたが、残念ながら令和4年に増加に転じてしまっています。さらに、令和6年の1月から8月の統計では111100件となっており、令和5年の同時期(103831件)と比較しても増加傾向が継続しています。

これらはあくまでも認知件数なので、実数はもっと多いのかもしれません。



自転車の盗難が増えている原因は一概にこれと断定はできませんが、以下のようなことがよく言われます。


・コロナ禍が明けたことによる人流の変化、外出者の増加。

コロナ禍は自転車の需要が高まり、単純に台数としても増えました。その分、ターゲットにされやすくなったのかもしれませんね。

・個人の安全意識の低下

ちょっとどこかに寄るだけの場合は無施錠にしてしまったり、ダイヤル式の鍵の場合は安易な番号を設定していたり、ロック時に一桁ずらすだけにしてしまったり、「まあ少しの間だしいいか。」という油断の隙をつかれているのかもしれません。

・犯罪組織の関与

近年ニュースでよく聞く『闇バイト』なんかも関係があるのではないでしょうか。

自転車の盗難には大きく2つの目的があると言われています。

・乗り捨て前提の盗難

「歩くのが面倒」といった身勝手な理由で無施錠の自転車を見つけたら、それに乗って目的地まで行き、そこで放置してしまうといった感じでしょうか。

・転売目的の盗難

こちらは一般車と比較して高価なスポーツバイクが狙われることがほとんどで、無施錠はもちろんターゲットにされますが、鍵を破壊してでも盗むというケースも非常に多いです。
さらに厄介なのが、車体そのまま転売するのではなく、パーツ毎に分解して闇市場に流してしまうことも多いんです。
そうなると正直もう自分の元に返ってくる可能性はほぼ0に等しいでしょう。
ちなみに筆者の友人も学生時代に買ったばかりのロードバイクの鍵を破壊され、盗まれたことがあります。その時は防犯カメラの映像があり、幸い犯人が見つかったのですが、その時にはすでにパーツ毎に分解され、転売されていました。

盗難を防止するには

盗難被害に遭うリスクを減らすには以下のような対策が有効です。

『少しの間でも自転車を離れるときは必ず施錠』
コンビニに立ち寄る、トイレに行くなどサイクリング中に少しの間だけ自転車を離れることは意外と多いです。そんな時、「すぐ戻ってくるしまあいいか。」と油断していると、その隙に盗難被害に遭うことがあります。

『鍵を2つにする』
鍵を2つにすると、犯人が鍵を破壊しようとしても単純計算で倍の時間がかかります。さらに、このように対策をしている自転車はそもそも犯人のターゲットから外れるというメリットもあります。
そして、一言で鍵と言っても千差万別です。今は100円ショップなどでもワイヤーロックが販売されています。
いつでも気軽に、安価で手に入るという点ではとても魅力的な選択肢ですが、やはり安全性という点では少し不安が残ります。
鍵のメーカーのサイトにはその製品の特徴や強度など詳しく書かれていることが多いので、それらの情報を参考に、自分の愛車を守る鍵を選びましょう。

『地球ロック』
さらに安全性を高めるには、鍵を地面にしっかりと固定されているポールやフェンス、ガードレールなどとくくりつける、いわゆる『地球ロック』がおすすめです。
※地球ロックに関してはその場所や状況に応じて、他の方の迷惑にならないに心掛けましょう。また、駐輪可能なエリア以外での地球ロックは駐輪違反となってしまいます。

万が一の時の備えとして

鍵をしっかりとかけていても、盗難に遭ってしまうことはどうしてもあります。
安価なものであれば「仕方ないか。」と諦められるかもしれませんが、大切にしている自転車を盗まれたらそう簡単に諦められませんよね。
そこで、万が一に備えて入っておきたいのが自転車の盗難保険です。
保険内容は各社様々。プランによって補償内容が変わります。車体代金の補償だけでなく、車体購入時に取り付けたパーツ代金まで補償してくれるものもあります。インターネットで『自転車 盗難保険』と検索すると、いろんな保険会社がヒットします。是非自分に合った保険を探してみてください。また、中には自転車店や自転車ブランドが保険会社とタッグを組み提供している保険なども。SHIFTAで取り扱っているブランドでも保険の提供をしているので、気になる方は是非チェックしてみてください。

自転車盗難車両保険

COLNAGO / FUJI / DAHON / tern

もちろん、保険に入っているからと言って、盗まれたことに対しての悲しさや怒りが収まるわけではありませんが、精神的・金銭的ダメージを少しは和らげてくれるのではないでしょうか。

一番いいのは、盗難なんてふざけた犯罪がなくなることです。社会の取り組みや法改正、そして個々の意識の変化などにより、減少することはあるでしょう。
しかし、完全になくなることはないと思います。だからこそ、自分の自転車は自分で守る、そして万が一の時のために備えておく、そうやって楽しい自転車ライフを過ごしましょう。

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