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自転車のある生活 “6WHEEL LIFE入門” -後編-

前編では様々なバイクの車載方法や、実際にルーフキャリアタイプを使った車載インプレッションをお届けしましたが、後編ではルノーの新型カングーを使った車内積載スタイルや新型カングーの魅力について詳しくご紹介していきたいと思います!

車内にバイクを載せる

多くのサイクリストが車でバイクの運搬をおこなったことがあると思いますが、専用キャリアを使用せずにラゲッジスペース(車内)に載せるというスタイルが最も多いと思います。車やバイクに傷が付かないよう車内で固定できれば問題ないですが、より効率的に車内スペースを使用したり手早く積みたい場合は専用キャリアがあれば断然便利です。前編でご紹介した車外に取り付けるキャリアと比べて安価で取り入れやすく保管に場所を取らないので、是非ご参考いただければと思います。

今回はフロントホイールを外すだけのタイプのご紹介となりますので、適応する車の車格はハッチバックタイプのミドルサイズ(Cセグメント)、もしくはそれより大きい一般的なミニバン程度を想定しています。

車内積載用キャリア①フロントフォーク固定タイプ

ラゲッジスペースのフロア部分にキャリアを設置し、フロントフォークの先端を固定するタイプ。Terzo製のサイクルキャリアを使って、実際に自転車を載せてみようと思います。一般的なサイズのミニバンではホイールを外さずにバイクを車内に載せることは難しいので、この状態での車載はいずれの方法でも基本パターンとなります。

ラゲッジスペースのフロアがファブリック系であれば、マジックテープでキャリアとフロアをくっつけて固定しますが、マジックテープで固定できない素材などの場合は別売のベルトなどでラゲッジアンダーボード(スペアタイヤを格納する場所の蓋部分)や倒した座席と固定します。キャリアをただ置いているだけだと車の挙動でバイクが倒れてしまうので、キャリア自体が動かないよう固定することが大事ですね。

複数台載せる場合は、バイクの向きを前後逆にするとハンドルバーが干渉しないので、省スペースで載せることができます。このように、移動先でキャンプとサイクリングを二人で楽しみたいというシチュエーションで、たくさんの荷物を積む場合でもミニバンなら全てラゲッジスペースに収めることができそうですね。

車に乗る人数が多くなると積載スペースが狭くなるので、車内に荷物を載せきれないとなれば前編でご紹介した車外積載用サイクルキャリアの出番になります!

※今回撮影に使用しているキャリアはルノー専用の仕様となりますので、詳細は下記ルノー コールへお問い合わせください。

車内積載用キャリア②吊り下げタイプ

アシストグリップ(車窓の上部にある、体を支えるための持ち手)を利用してバイクを固定するサイクルキャリアというのもあります。ここではTerzo製のベースバーフレックスタイプ(¥17,600税込)とサイクルホルダー(¥5,500税込/2個)の組み合わせでバイクを積んでみます。このベースバーはバイク専用品ではなく、車の天井のスペースを様々な物の収納に活用するアイテムです。

あらかじめバイクを載せたい位置を決めてサイクルホルダー(フック状のパーツ)の位置を合わせておけば、あとはハンドルを引っ掛けるだけです。エアロ形状のカーボンハンドルバーのように偏平かつ幅広断面の場合は、ホルダーの角度や別途固定具を使って加工してあげる必要はありそうです。

もともと車にキャリアがセットされているところから、積載完了までにかかった時間は30秒ぐらいでしょうか(笑)サイクリング以外にも釣りやウィンタースポーツなどの趣味がある方は、このベースバーを駆使して道具を便利に運べるので重宝しそうですね!

さて、気になっていた方も多いと思いますが、ここからは今年フルモデルチェンジした新型カングーについて、サイクリスト視点でいろいろ見ていきたいと思います!

新型カングーの魅力①積載機能

カングーといえばフランスの商用車ならではの優れた荷物の積載性というイメージが強いかと思います。新型のカングーは先代からボディサイズが一回り大きくなり、ラゲッジスペースの容量が115ℓ増えて775ℓとなりました。そして後部座席を倒せば最大2,800ℓにもなるので、期待に沿う積載性ではないでしょうか。

特に印象的なのが、タイヤハウスの出っ張りがないことでデッドスペースを排除していること。地味ですけど国産ミニバンではあまり見かけないので「これはいいなぁ」と素直に感じました。

よくキャンプをする人は経験あると思いますが、デッドスペースがある荷室に大量の荷物を押し込んでいく作業はけっこうな重労働です。まるでパズルのように、間違った載せ方をすると荷物を載せきれないこともしばしば。でもカングーのように気兼ねなく荷物が積めると作業も捗って楽しくなりますね。

運転席や助手席周りの収納スペースも充実していて、この頭上のコンソールもその一つ。ダッシュボード周りの収納トレイ等は商用車をルーツに持つだけに実用性があって良いですね。

ラゲッジスペースで後部座席を全て倒した状態で、ロードバイク4台(2台はグラベル)を載せてみましたが、フロントホイールの積載スペースを考慮してもあと1台載せられるぐらいスペースに余裕があります。例えば高価なロードバイクを安全に運びたいという場合は、このように車内に積んでいけば飛び石による傷や汚れから守ることができます。

先ほどご紹介したベースバーを使えば、天井スペースにも荷物を載せることができるので、仲間内で誰かカングーを持っていたら重宝しそうですね(笑)

新型カングーの魅力②先進機能

カングーは出自が商用車だから内装は質素で必要最低限の機能が備わっているというのが個人的なイメージでしたが、今回乗って感じたのは「良い車に乗っている」という点。ここまで何度か「商用車」という言葉を使っていますが、8インチマルチメディアEASYLINKタッチスクリーンはスマホのミラーリングなどのインフォテインメント機能が充実、質感高いステアリングに備わる様々なスイッチでADAS(先進運転支援システム)や安全面をサポートするリアカメラ+パーキングセンサーの駐車支援システムを制御できたり、商用車の域ではない最新テクノロジーの詰め込み具合です。

フルモデルチェンジした3代目は、シンプルな作りはそのままに「質の良い乗用車に乗っている」という実感をもたらす、良い意味で期待を裏切る車ですね。カングーでカードキーというのが何とも新鮮でした!

新型カングーの魅力③デザイン

先代に比べて窓が大きく変わったのが印象的です。縦に小さくなっているので小柄な女性だと運転時の視認性は先代に劣るかもですが、外から見られた時のプライバシー性は上がっていると思います。ピラーが黒くなってスタイリッシュな見た目になったのも個人的にはプラス要素です。全体のボディの質感も先代と比べてガシッとして頑丈そうなのが伝わってきます。

純正オプションのルーフレールに内蔵されているバーを90度回転させて反対側のレールに渡すことでベースキャリアになるので、別途ベースキャリアを購入する必要がないのもポイント。工具不要でワンタッチでセットできるのは手軽で嬉しいですね。

※新型カングーのベースキャリアへのサイクルキャリア取り付けは特殊な加工が必要となりますので、詳しくは下記ルノー コールまでお問い合わせください。

カングーといえばやっぱりこのカラーですね!イエローのボディにブラックの樹脂製バンパー。クレアティフというグレードで日本限定発売だそうです。本国ではインテンスというバンパーも共色のグレードのみとのことで、日本でのカングーはブラックバンパーのイメージが相当強いことを表していますね。

トルクフルで経済的なディーゼルエンジン仕様もラインナップにありますが、今回乗ったのは1.3ℓのガソリンターボ仕様。走りについては車メディアを見ていただければと思いますが、一言で言うとやはり「質の良い車に乗っているな」です。

6WHEEL LIFEで人生に新しい景色を

色々な面からバイクの車載についてお送りしてきました6WHEEL LIFE入門編。サイクリングをもっと楽しみたい、スマートにバイクを運びたいという初心者の方だけでなく、今よりもっと便利に安全にバイクを載せたいと考えている熟練ライダーまで、この記事がお役に立てば幸いです。

カングーは自転車のイベント会場でもよく見かけますが、積載性はもちろんその独特のキャラクターが人気なんだと今回あらためて感じました(このボディカラーもどことなくツール・ド・フランスのマイヨ・ジョーヌを想起させます)

入門編ということで6WHEEL LIFEを楽しむための準備という形でご紹介してきましたが、次回は車とバイクどちらもガッチリ楽しむ企画でお届けしたいと思いますのでお楽しみに!

■カングー/ルノー用サイクルキャリアについてのお問い合わせ先
ルノー コール 0120-676-365 受付時間9:00-18:00 年中無休

■Terzo製品についてのお問い合わせ先
PIAA株式会社 お客様相談窓口 0570-050-555

■Terzo製品情報

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