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Xに出没する謎のTern三兄弟に直撃取材:VERGE P10ユーザーが語るTernを共通アイテムとした楽しみ
2023.08.29
昨年あたりからX(旧Twitter)で頻繁に、Ternのミニベロ3台が並んでいる写真をよく見かけるようになった。大阪市や堺市など見覚えのある景色も多いので、自然と気にするようになった。投稿者はVERGE P10に乗る「はまち」さんという方(ヘッダー画像中央)。よく走りに行かれていて、ハンドルバーやホイールを入れ替えるなどカスタムも頻繁にされている様子が窺える。投稿を拝見しているうちに、一緒に走っている方のことを上司と呼ばれていて、どうやら同僚らしい雰囲気。同じ職場の3人が揃ってTernの自転車に乗るってあり得る?日増しに気になり出したので、初対面にも関わらず取材を申し込んだ。さて、真相は?
Tern三兄弟は同僚同士だった
——皆さんはやはり同僚の方同士なのですね。しかし、同じブランドの自転車を選ぶというのは珍しいと思うのですが。
はまちさん:当初は上司に、輪行するならDAHONのK3と勧めていましたが、色々と模索している中でSURGEに行きつき、ハートを掴まれたそうです。AMPの先輩は上司からTernを強く勧められる中で、元々BMX系に興味があったことからAMPに辿り着きました。
——別の上司の方で Harry Quinnにお乗りの方や、他の先輩の方で K3にお乗りの方もおられるようですが、Tern同士の写真を投稿されることが多いですね。
はまちさん:その日の目的のサイクリングコースや距離に寄ってメンバーを決めています。ここならAMP先輩いけるかな? K3先輩もギリいけるかな?など。コースや予定などで、上司と2人で走ることが多いですね。
——おひとりや3人で走りにいかれる際、行き先やルートはどのように決められていますか。
はまちさん:蕎麦に嵌まっている上司が、次に行きたい蕎麦屋から周辺のポタエリアを検索することが多いです。
——なるほど、そういうのって達成感があって分かりやすいですし、知らない所を走るきっかけになって良さそうですね。仲間と一緒に走るサイクリングは、ひとりで走る時よりも楽しいものですか。
はまちさん:車でのお出かけと違って自転車は風にあたったり、汗をかいたり、目的のお店のランチやカフェを堪能したり、加えて仲間とだと次にやりたいカスタム話を交わしたりと、全てにおいて楽しいですね。
——そのほかにはどんなところへ行くことが多いですか。
はまちさん:上司と走ることで食事巡りに目覚めてしまい、最近ではひとりでも、ネットで調べて気になったお店に写真映えを求めて行くようになりました(笑)。 最近行った中では風呂桶に入ったハンバーガーを売るお店や、プリンの上にかき氷をのせているお店など、美味しそう!と思ったお店を巡ることにハマっています。
SNSで広がるTernの輪?
——私がはまちさんをお見かけしたのは X ですが、かなり頻繁に投稿されていますよね。
はまちさん:投稿頻度が増えたのはここ最近です。上司や先輩がミニベロにハマるまで、たまに X に投稿するくらいでほとんど見ているだけでした。仕事仲間で色んなところをサイクリングして、訪れた場所を投稿するようになり頻度が増えました。その中で同じVERGEに乗っているフォロワーさんが増え、今では共通の話で盛り上がったり、カスタムに関する情報の共有ができる、すごくありがたいスペースです。同じVERGE P10乗りのまるさんとオフ会やサイクリングなどもできる様になり、楽しんでいます。
——そういえば、少し前にVERGEシリーズのオフ会「verge lovers meeting」をされて、盛り上がったようですね。
はまちさん:X で知り合った「のかてつRT」さんと主催したもので、晴天に恵まれ楽しいオフ会ができました。VERGEが13台と、同じくTernのSURGEの方も参加され、初めてのオフ会にしては大成功じゃないでしょうか。集まっていただき感謝です。こんなにもVERGEが集まるなんてまずないですよね。色んな方とお話できて楽しかったです。
——投稿によると、加古川や名古屋など遠方からも参加された方がおられるようですね。Ternの車種縛りのオフ会は聞いたことがないので、貴重な機会だと思います。
はまちさん:verge lovers meetingは、カルマックスタジマさん主催のdtom4(DAHON/TERNオーナーズミーティングVol´4)に参加した方がDAHON K3をずらーっと並べている投稿を見て、のかてつRTさんとVERGEでもこんな風に並べてオフ会したいね!っていうやり取りをしたのが発端です。Xで告知、お互いのSNS(InstagramやFacebookなど)のフォロワーさんにDMでお声掛けするなどし、少しでも多くの方に集まっていただけるように頑張りました。
はまちさん:その中で、名古屋のまぁのすけさんや加古川のTIEさんにも参加いただけることになったのですが、ショップ主催のdtom4のようなイベントではなく素人企画のオフ会ですから、遠方からわざわざお越しいただくのにガッカリされてもと当日まで私のプレッシャーは半端なかったです。当日は、VERGEシリーズだけで13台も集まり、名古屋からのまぁのすけさんからも良かったと言っていただき、大変満足のいくオフ会になりました。
——同じ車種限定だと、カスタムについても具体的に情報交換できそうですね。
はまちさん:VERGEって X では見るのですが街中で見かけることがほとんど無く、そのVERGEだけで13台並ぶ姿は圧巻でした。各オーナーさんが各々集まって情報交換する姿や、輪行袋広げて実演する姿。カスタムされたVERGEを試乗したりと、有意義な時間でした。そんなオフ会の様子を見て、主催した私たちもやって良かったなと思いました。
はまちさん:参加した半数以上がベロキッチン産っていうこともわかり、改めてベロキッチンさんってすげぇなって思いました。オフ会に参加したメンバーからは、これほど売っているのならベロキッチンさんが主催してくれたらいいのに〜、ベロキッチンさんのオリジナルステッカーが欲しい〜などの話も飛び交っていました。
なぜTernなのか
—— X ではVERGE P10の格好いい写真を投稿されています。VERGEにお乗りなのは、やはりビジュアル面が大きいですか。
はまちさん:Ternブランドには、オシャレな街乗り趣向に特化してなく走りにも設計コンセプトを感じています。私自身、ミニベロは3台目で、VERGE P10の前はGIANTのidiomに乗っていました。VERGEはなんといってもフレー ムの曲線美!且つ、油圧ブレーキに一目惚れして購入しました。このお気に入りの曲線フレームの上部には何もつけたくなくて、ボトルケージもつけていません(笑)。
——かなり頻繁にカスタムされていますよね。カスタムはなぜされるのでしょうか。
はまちさん:SNSやネットに投稿されているVERGEのカスタムをみて、カッコいい!自分もしてみたいと感じたからです。特に、最近では上司や先輩もカスタムを始めたことでサイクリング以外の日もみんなで集まり、いい刺激になっています。
↑↓カスタム中の先輩のバイク
——カスタムを自身でするのは普通の方にはハードルが高いように思いますが、スキルはどのように身につけられましたか。
はまちさん:元々、車のカスタムをしていたこともあり、自分でカスタムすることに抵抗はありませんでした。お世話になっているベロキッチンさんからのご教授や、ネットに投稿されているブログなどを調べながらカスタムを楽しんでいます。
——具体的にはどういったカスタムをされていますか。
はまちさん:VERGE P10のコンセプトを崩さず、シンプルに仕上げることを心がけています。例えば、VERGEのフレーム曲線を崩さないように、フレーム下部に取り付けられるフレームバックをハンドメイドで作ってもらいました。元々VERGEはDEOREのMTBコンポを採用しているので、上位グレードのXTに変更したりしています。特にハンドルバーなどは今の形になるまで、ブルホーン3本、ライザーバー2本、フラットバーと頻繁に変更?失敗?しています(笑)。
はまちさん:最近、上司がSURGEにバトンホイールをカスタムした影響で、自分もバトンホイールを購入しました。今ではその日の気分で406ホイールとバトンホイールを入り替えて、楽しんでいます。
——VERGE P10では輪行もされているのですか。Ternの折りたたみや輪行について、コメントをお聞かせください。
はまちさん:いつか輪行したい思いがあり折りたたみができるVERGE P10を選んだのも一つの理由です。去年の10月頃に初めて輪行で泉南まで行ってきました。輪行袋に収納するのも思った以上に簡単で、いつも見る景色を電車で見るのは感慨深かったです。次は和歌山まで輪行で移動し和歌山城あたりをサイクリングしたいなと計画を立てております。
はまちさん:最近では、車載もやってみました。より手軽で楽に気を使うこともなく仲間と目的地まで移動でき、帰りはお風呂に入ったりして、公共交通機関を使っての輪行とはまた違い楽しかったです。いずれは上司と先輩たちと車載で『アワイチ』や『ビワイチ』などにチャレンジしたいなと思っています。
撮影協力:シマノ自転車博物館
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