Perfectly composed. /「C72」のホワイトペーパーを公開
先日リリースした、COLNAGOのラインアップの頂点に位置づけられる「C72」のホワイトペーパーを公開いたします。非常に貴重な資料となりますので、ぜひご覧ください。
Perfectly Composed – 緻密に調和されたパフォーマンス
Cシリーズの何が特別なのか?
Cシリーズは、コルナゴを最も純粋に体現する存在だ。美しさ、エンジニアリング、そして走行性能――それらが歴史や情感と溶け合い、「完璧な自転車」という思想から生まれた。C35からC68に至るまで、数多くのコレクターや愛好家に支持されてきた事実が、その価値を物語っている。Cシリーズは、デザインとサイクリングカルチャーを象徴する唯一無二の存在である。

大手自転車メーカーの中にあっても際立つ特徴として、Cシリーズはいまなおイタリアで完全なハンドメイドによって製作されている。フレームは、個別に設計されたカーボンチューブを接合していくモジュラー構造を採用。この手法により、細部への徹底したこだわりや一点ごとの個性、そして卓越した職人技が余すところなく体現されている。Cシリーズは、まさに真のクラフトマンシップの領域に位置する一台である。
あらゆる要素が高次元で調和した一台
C72は、何かひとつの性能だけが突出したロードバイクではない。あらゆる要素が高次元で調和した一台である。

イタリアでハンドメイドされる本モデルは、パフォーマンスに対するもうひとつの思想を体現している。ひとつの要素の極限を追い求めるのではなく、走りを構成するすべてを精密にバランスさせるという考え方である。構造、素材、ジオメトリー、そしてデザインは分断されることなく、あたかもモノコックのように一体として設計されており、いずれかが過度に主張することはない。
それこそがCシリーズの本質である。すべてのパーツに明確な意図をもって成形・研磨・組み上げを行い、あらゆる要素を調和へと導く構築哲学だ。
その到達点は、単なる高性能ではない。すべてが緻密に調和した、ひとつの理想的な走りである。
Cシリーズの本質を支えているものは何か?
目次
01 / ICONIC HERITAGE
アイコンとして受け継がれる歴史
コルナゴのCシリーズは、長く価値を保ち続けるプロダクトとして、市場から広く認められている。それは偶然ではない。卓越したクラフトマンシップの積み重ねに加え、世代を重ねるごとに本質的な進化を遂げてきたという確かな系譜が、その評価を支えている。
C SERIES IN THE YEARS
C35
The Beginning of the Carbon Revolution
C35は、まさにひとつの転換点を示す存在である。Ferrariとの共同開発により誕生し、先進的な素材研究と構造解析に基づく、まったく新しいアプローチを導入した。
それは時代を先取りした一台であり、カーボン構造、空力思想、そして革新的なデザインによって未来を予見していた。カーボンこそがサイクリングの未来であることを力強く示した、ひとつの宣言である。

C40
The Icon
C40は、COLNAGOを象徴する最もアイコニックな一台である。カーボンフレームとして初めてパリ〜ルーベを制し、軽さだけでなく、強さと勝利をもたらす素材であることを証明した。
10年足らずで1,000勝を超える勝利を積み重ねたその影響力は計り知れない。サイクリングにおけるカーボンの価値観を根底から変えたモデルである。

C50
The First Evolution
C50では、剛性、精度、そして洗練されたフォルムが磨き上げられ、COLNAGOを規定するパフォーマンスとエレガンスの融合が、より明確なものとなっている。
確立されたアイデンティティをさらに磨き上げ、いっそう際立つ個性へと昇華させた一台である。

C59
Anticipating the Modern Era – 時代を先取りする進化
C59は、Cシリーズを現代へと導いた転換点である。統合性の向上、内装ケーブルルーティング、そしてより洗練されたデザイン言語の採用により、重要な技術的マイルストーンとして位置づけられる。
特筆すべきは、ロードバイクとして初めてディスクブレーキ仕様を展開した点である。それはやがてスタンダードとなる潮流を先取りしたものであり、COLNAGOが業界の先を見通す力を改めて示した証左である。

C60
Structure and Identity – 構造に宿るCOLNAGOの個性
C60は、ラグ構造の思想をさらに進化させたモデルである。より大径化された構造的なラグにより、快適性を損なうことなく、剛性と精度をいっそう高めている。
なかでも特筆すべきは、ボトムブラケット周辺の大幅な拡大である。前モデル比でほぼ倍のサイズに達し、剛性とたわみ耐性を維持・向上させながら軽量化を追求し続ける姿勢を明確に示している。

C64
Pure Refinement – 研ぎ澄まされた洗練
C64は、このコンセプトの成熟を体現する存在である。より洗練された佇まいと滑らかなラインを備え、快適性と走行品質は大きく向上している。
Cシリーズの中でもとりわけバランスに優れた一台であり、パフォーマンスとライディングプレジャーをほぼ完璧な調和のもとに融合させている。

C68
A Modern Classic
C68は、Cシリーズを完全に現代へと引き上げたモデルである。統合性をさらに高め、構造は一層洗練されたものへと進化。チューブ&ラグという思想を継承しながら、一部のラグをラッピングして不可視化することで、現代的な基準との融合を実現している。
精度と汎用性も向上し、エアロロードおよびグラベルロードバージョンも展開した。さらに、自転車業界として初となるブロックチェーン保護されたデジタルパスポートシステムを導入している。伝統と革新を極限まで統合した到達点である。

誇り高きイタリアンハンドメイド
すべてのコルナゴCシリーズのフレームには、クラフトマンシップと革新が理想的なバランスで融合する製造プロセスが息づいている。カーボンチューブの成形から精密な接合、ハンドフィニッシュ、エアブラシによる塗装、そして最終組み上げに至るまで、その一工程ごとがカンビアーゴで、細心の注意とともに丁寧に行われている。

その製造工程は、以下の主要ステージに集約される。
– カーボンチューブおよびラグの製作
– 専用ジグによるチューブと接合部の接着・組み上げ
– 手作業による仕上げと表面の精密な整形
– エアブラシによるハンドペイント仕上げ
– 最終組み立ておよび品質チェック
マルチピース構造:細部に至るまで緻密にチューニング
Cシリーズはすべて、マルチピースによるモジュラーフレーム(ラグ構造)を採用している。
各パーツを個別に設計し、小単位で成形することで、性能を極めて高いレベルまで最適化することが可能になる。さらに、特性の異なるカーボンファイバーを適材適所で使い分けることで、求めるライドフィールへと精緻にチューニングされている。
このモジュラー構造は、チューブのしなやかさや剛性を保ちながら、より複雑な造形を実現できる点にも大きな意味がある。その結果、コルナゴならではの美しい造形と軽量性を維持しつつ、クラス最高レベルの剛性と応答性を両立している。

では、“完璧"とは何か。それは美しさ、強さ、そして性能といった複数の要素が織りなす総体にほかならない。そして最終的にそれを決定づけるのは、ライダーが走行中に感じるフィーリングである。モジュラーフレームは、その理想を実現するための鍵となっている。
C72はどのように“構成"されているのか?
Cシリーズは世代ごとに進化を遂げながらも、そのDNAは一貫して受け継がれている。
C72のフレームは7本のチューブで構成されており(この構成はC68と同様)、トップチューブはシートチューブと一体化されたモノコックへと進化している。またリアトライアングルは2つの独立したパーツで構成され、シートステーとチェーンステーはそれぞれ別体のチューブとして設計されている。

そして、C72を前作と大きく差別化するのが、新たな面設計のアプローチだ。複数のチューブやパーツで構成されていながら、それを感じさせない滑らかで連続性のある造形を実現している。これにより、構造とデザインがより高次元で融合している。
02 / TIMELESS DESIGN
目指したのは、CシリーズのDNAを体現しながら、ひと目でそれと分かる独自性とエレガンスを備えた一台。無駄を削ぎ落とした研ぎ澄まされたフォルムによって、他とは一線を画す存在感を生み出している。
このロードバイクのデザインは、いわば“モダンクラシック"。サイクリングの伝統に根ざした象徴的な要素を取り入れつつ、現代の感性にも鮮やかに響く、新しさと普遍性を併せ持っている。

パネルギャップ・マッチング
Cシリーズは世代ごとに独自のデザイン要素を取り入れながら進化してきたが、ひとつ変わらないのは、チューブや各パーツの“接合部"をあえて見せるという美学である。
意図的に隠さず露出させたフレーム構造は、ハンドメイドならではのクラフト感と、このロードバイク固有のアイデンティティを雄弁に物語る。

C72では、これらの接合部を表現する新たなビジュアル言語として「パネルギャップ・マッチング」を採用。この手法は自動車デザインに着想を得たもので、Ferrari F40やFerrari F50といったアイコンが切り拓いてきたデザイン思想に通じる。
狙いは、フレーム全体にわたってラインの連続性を生み出すこと。面と面のわずかな隙間を通じて複数の要素が構成されていることを感じさせながらも、視覚的には一体として流れるように繋がる。まるで隣接するボディパネルのように、緻密に整えられた構成が際立つ。
その結果として生まれるのは、軽やかで統一感のある、そして現代的な洗練を備えた造形である。
FULL INTEGRATION
Bottle Cages
Seatpost
Storage Box
C72の研ぎ澄まされたエレガントな佇まいは、無駄を削ぎ落とし、あらゆる要素を一体化させる設計思想から生まれている。
たとえばヘッドチューブからダウンチューブにかけては、ひとつの滑らかなボリュームとして連続的に造形され、ボトルケージのような付属要素に至るまで、その統合は徹底されている。
その結果、フレーム全体には無駄のない統一感が生まれ、研ぎ澄まされた存在感を放っている。

Bottle Cages
新開発のコルナゴ専用カーボン製インテグレーテッド・ボトルケージ(ストレージボックス付属)は、最大限の一体感と確実な保持力を実現する構造を採用。

Seatpost
新設計のインテグレーテッド・シートポストは、よりエアロダイナミクスに優れた形状へと進化。新たに採用されたプッシングブロックシステムにより、固定力と調整精度も高められている。

Storage Box
ストレージボックスには、鍵やスペアチューブ、CO₂アダプターを含むコルナゴ純正リペアキットを標準装備。
03 / UNIQUE RIDE FEELING
「完璧な自転車」とは、乗り手の求めに応じて自在に応えてくれる一台である。限界まで攻めたいときには鋭く反応し、一方で長時間のライドでは安定性と快適性をしっかりと提供する――その両方を高い次元で両立する存在だ。

C72は、スピードを追い求め、限界まで攻めるライダーにとっての“最良"の選択だ。高いフロント剛性がもたらす安定性、正確無比なハンドリング、鋭い加速性能と俊敏な方向転換性能、そして現代的なレーシングポジションへの適応力——そのすべてを備えている。
同時にC72は、長く走る歓びを求めるライダーにとっての“最良"でもある。ロードバイクは冒険の伴走者であり、信頼できるパートナーであって、苦痛の源であってはならない。C68と比較して、よりエンデュランス志向――長時間のライドでも負担を抑え、快適性を重視したポジション設定が可能となり、ワイドタイヤクリアランスの採用によって振動吸収性とグリップ性能も向上。それでいて、COLNAGOならではの高い走行性能は一切損なわれていない。


C72は、ハイパフォーマンスを求めるライダーに応える“最良"の一台であり、同時に長距離を快適に走るための資質も兼ね備えている。
エンデュランス性能を志向したジオメトリーの刷新
C68に対してスタック/リーチ比を高めている。依然としてレーシングポジションを維持しながらも、より快適性とエンデュランス志向へと軸足を移した設計である。
C72は先代に対して、よりエンデュランス寄りのポジション設定が可能である一方、アグレッシブなDNAを色濃く継承している。ステアリング角を立て、リーチを延長することでトレイル量を抑制しつつホイールベースを維持。レーシングバイクに求められる応答性の高いステアリングと俊敏なハンドリングを実現している。


最大35mmのタイヤクリアランス
本モデルは、30mmタイヤを前提とした現代的なワイドリムに最適化されたパフォーマンス設計である。最大35-622までのタイヤクリアランスを確保することで、快適性と振動吸収性をさらに高めている。

しなやかさと衝撃吸収性の向上
シートポスト/シートチューブおよびリアトライアングルの形状を進化させることで、ねじれ剛性を維持しつつ、しなやかさと衝撃吸収性を高めている。
チューブ形状と連動して最適化されたカーボンレイアップにより、卓越した振動吸収性を実現。加速時のねじれ剛性を保ちながら、俊敏かつ正確なハンドリングと安定したコーナリング性能を両立している。

04 / TOP-TIER PERFORMANCES
高速ダウンヒルや荒れた路面でも冴える、正確なハンドリング
ステアリング角の立ち上げとフォークレイクの最適化により、ホイールベースはC68と同等に保ちながら、より応答性に優れたステアリング特性を実現している。
現代的で効率的なライディングポジションに対応するジオメトリー
C72は、C68と比較してシート角を立てることで、より前方へ重心を置いたポジションに対応している。さらにフレームのスタックを高めることで、最新のバイオメカニクス――人間の身体の動きや筋肉の使い方に基づいた効率的なペダリング理論――に基づく効率的なライディングポジションの実現を可能としている。
鋭い加速性能と俊敏な方向転換性能
フロントトライアングルの設計は、フロントエンドの安定性と正確なハンドリングを実現するために最適化されている。ダウンチューブおよびヘッドチューブの断面設計により、軽量性を維持しながら横剛性とねじれ剛性を高めている。

C68からの総合的な軽量化
C72は、タイヤクリアランスの拡大やストレージボックスの追加といった要素を取り入れながらも、フレーム総重量の低減を実現している。剛性やハンドリング性能を犠牲にすることはない。極限的な軽さのみを追求することが主目的ではない。しかし本モデルは、最上位クラスのレーシングバイクに比肩する性能を備えている。
※サイズ485 未塗装(非金属パーツ除く):895g

CC.02 Cockpit
C72は、新型インテグレーテッドコックピット「Colnago CC.02」を採用している。

CC.02は新たなドロップカーブを採用し、よりアグレッシブなポジション設定と、低いポジションにおけるブレーキコントロール性の向上を実現している。
前モデルColnago CC.01と比較して15gの軽量化を達成するとともに、ジオメトリーも見直され、安定性が高められている。
・リーチを最適化し、ブラケットポジションでの安定したハンドリングを実現
・フレアを拡大し、操縦性と走行安定性を向上

05 / PRODUCTION EXCELLENCE
卓越した生産品質
C72年間生産台数 3,000本限定
時間は、あらゆる資源の中で最も貴重なものであり、それこそがC72の価値の中核を成す。
その製造は、精度と細心の注意、そして熟練の技を要する数多の手作業工程の積み重ねによって成り立っている。このプロセスに近道はない。
ゆえに生産数は意図的に制限されている。年間に生み出されるC72フレームは、最大でも3,000本にとどまる。


Positioning
C72は、COLNAGOのラインアップにおける頂点に位置づけられるモデルである。
それはまさにCOLNAGOの本質を体現する存在であり、他に並ぶもののない独自のカテゴリーに属する。
その理想像をかたちにするために設計された、時を超えて愛され、所有されるべき一台である。

Tech info





C72のご購入については、コルナゴ日本正規ディーラーまでお問い合わせください。


