さて、タイトルの通り今回はサイズごとで異なるフレーム設計のお話です。
スポーツバイクにはフレームサイズがあり、購入する際は乗る方の身長に合ったフレームサイズを選ぶ必要があります。
一方で洋服などとは違い、気になるモデルのすべてのサイズが店頭で並んでいたり、それらすべてを確認して購入いただくことは現実問題なかなか難しく、なんならご注文いただく時点では実車を確認できてないことも少なくないのが現状です。
サイズごとの寸法や角度の違いは、一般的に「ジオメトリ表」などと呼ばれる下記の様な表で公開されていることも多く、いわばこれが設計図上の基礎になる数値となるのですが、当然ながらこの情報だけでフレーム形状までもをイメージするのは至難の業…。
と言うことで、FUJIのラインナップの中でもシンプルかつクラシックなクロモリのダイヤモンドフレームで構成された定番モデル「FEATHER」で全サイズの比較をしてみました。
数あるスポーツバイクブランドの中でも、比較的サイズ展開が豊富だと自負しているFUJIですが、FEATHERは6つものサイズ展開があり、よりユーザーの身長に合ったものを選んでいただくことができます。
ちなみに同じように「クロモリ」「ホリゾンタル」…を特徴とするモデルであっても、当然ながら設計/ジオメトリは異なります。しかし、トップチューブの傾斜をはじめとして見た目や形状が与える全体の印象などは他のモデルでもおおよそイメージを重ねて掴んでいただけると思うので、是非ご参考に。
各サイズの写真をお見せする前に、サイズの表記である「○○ cm」と言うのはシートチューブの長さを指しているのですが、どこのサイズを指してるかと言うと、ここです↓
それでは実際の車体で見ていきましょう。
まずは58cmサイズ。適正身長は183cm〜190cm以上です。
背の大きい方のみが乗るのが許されるという「選ばれしもの」な憧れもあってか、個人的には大好きなバランス。大きいサイズゆえにヘッドチューブの長さも迫力があり、手足の長い外国人の方がこう言うのを颯爽と乗っているとまあカッコ良いんですよね…。
お次は56cmサイズ。適正身長は178cm〜185cmです。
次は54cmサイズ(適正身長173cm〜180cm) と 52cmサイズ(適正身長168cm〜175cm)を続けて。この辺りはパッと見た感じ、全体バランスはそう大きく変わりませんね。
次は49cmサイズ。適正身長は163cm〜170cm。ここまでくると設計上ホリゾンタル(トップチューブが地面と水平)ではなくなるので、すこし印象が変わってきます。
そして最後に43cmサイズ。適正身長は158cm〜165cm。
いかがだったでしょうか。
いわゆるサイズの違いと言っても、やや見た目の部分をフィーチャーした感じになってしまいましたが、決して「かっこいいものを選ぼう」ではなく、やはり自分の身長に合ったサイズの自転車を乗っているのが一番美しく、かつその自転車の持つポテンシャルを最大限に感じることができるのではないかなと。
当然ながら、乗車姿勢の変化は、そもそもの自転車の乗り心地にも大きく関与しますし、大前提として、スポーツバイクは身長にあったものを選んでいただくことを強くお勧めさせていただきます。
また、記載している適正身長はあくまで参考の数値であって個人の手足の長さなどによっても変わってくるので、購入の際はやはり信頼のおけるショップに相談してくださいね!
ちなみに、やっぱりクロモリのシャープのなダイヤモンドフレームがカッコいいなって人は過去のこの辺りの投稿もゼヒ。
クロモリバイクの魅力
FUJIの中の人が語る。製品紹介 01 ~FEATHER編~