夏にロード?本当に?
どんなに自転車が好きでも、大抵の人は真夏の昼間に走ろうとは思わないだろう。
焼けつくアスファルト。止まらない汗。ペースなんて保てない。
でも、ちょっと時間をずらすだけで、話はまるで変わってくる。
恒例の撮影は、実は真夏のAM5:00台
2025年モデルの製品イメージを撮影したのも、実は真夏の早朝。
街がまだ目を覚ましていない時間に走るのは、静かで、涼しくて、ちょっとした特権みたいな空気感すら感じる。
夏の“走りかた”を変えれば、楽しみかたも変わる
もちろん、早朝だけじゃなく、ナイトライドも選択肢になる。
周りが暗い分、山間部は難しかったり、日中ほどのスピードは出せないかもしれないけど、マイペースに、気持ちよく走れるのはやはり同じ。
夏だからこそ見える風景があるし、ナイトライドなら、汗をかいたあとの1杯だって格別だ。
コンマ一秒を争うレースとは違い“自分の時間軸”で、ロードバイクを楽しむ
今回撮影したNAOMI DISCは、そんな“自分だけのスピード感”にちょうどいい1台。
アルミフレームとカーボンフォークで構成されたベーシックなプラットフォームに、SHIMANO SORAコンポーネント+ディスクブレーキ、さらに標準からワンサイズ太めのタイヤも履けるクリアランスを確保。ロードバイクのトレンドをしっかりと押さえており、エントリーにも最適のモデルと言える。しかし、そのような現代的なディテールに反して、構造上”重量化との戦い”になるエアロ形状とはあえて決別。ホリゾンタルを基調に直線的なパイプワークで構成されたシンプルで伝統的な佇まいは、構造上無理のない軽量性と言う恩恵はもちろんのこと、サイクリングウェアに縛られることもなく不思議と服装を選ばないので、まさに肩肘張らずに乗れるバイクだと言って良い。
あくまで自分の時間軸で楽しむライド。実はこんな使い方がいちばん似合ってるのかもしれない。
「夏=休む」 ではなくて、違う走り方をする
もちろん、真夏=断固として走らない、という選択肢が悪いわけじゃない。
ただ、いつもと少し違うタイミングと、いつもと少し違う気分で走ってみるのはどうだろうか。
実際に走ってみれば、寒い季節に比べて着替えも楽で、余計な装備品もなくとても身軽に乗れるのもこの季節の特権だとも思えてくる。
一秒を縮めるだけが目的じゃなくて、暑さとうまくつきあって自分の“ちょうどいい”を見つけてみるのも、また楽しみの一つ。
早朝のライド、悪くないかも。